クラウド統合基盤 BizAxis

国産クラウドでデータを国内保管、
法規制にも準拠し漏えいリスクを軽減する

BizAxisは、クラウド開発エンジニアを支援するクラウド統合基盤です。当社データセンター上の国内クラウド環境を利用し、データ主権※1によるセキュリティの確保が可能です。これにより顧客企業は日本の法律に基づいたデータ管理を可能とし、個人情報保護法への対応やデータ漏えいリスクが軽減します。
また、クラウド開発やAI開発時の認知負荷※2に悩む開発者を支援すべく、開発ポータル(IDP)やAPI開発実行基盤、コンテナ※3開発実行基盤、各種自動化機能も標準装備しており、プラットフォームエンジニアリング※4基盤としても利用可能です。


※1:特定の国や地域で収集または保存されたデータはその場所の法律に従って運用するという概念。
※2:既存の知識領域を超えた大量の情報のインプットが必要となり、情報処理が追いつかない状態。
※3:アプリケーションと実行環境をパッケージ化した技術。
※4:開発者と運用者の認知負荷を軽減し、開発/提供のサイクルを加速させる開発手法の1つ。

背景

近年、デジタル化の進展と事業のグローバル化に伴い、企業が抱える膨大な重要情報のデータが国境を越えて流通しています。利便性が高まる一方、経済安全保障の観点での「重要情報の保護」や、データ活用時の「日本企業特有の文化への対応」が課題となっています。
また、多様化する開発現場では、異なる領域の開発者同士の連携や、ツールの多様化が進行するなど、「開発者の認知負荷」も課題の1つです。
このような多角的な課題を解決すべく、シーイーシーはこれまで国内大手企業のデータセンターやクラウドサービスの開発/提供を通して培ってきた知見を活かし、データ漏えいリスクを軽減するクラウド統合基盤BizAxisを開発しました。

お問い合わせ・ご相談
クラウド統合基盤BizAxisに関するご質問・ご相談などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

クラウドアプリケーション開発における課題

開発資産管理の問題点

  • コンポーネント間の依存関係が分からない
  • ソースコードとドキュメントの関係が崩れ、どのドキュメントが正なのか分からない
  • 既存サービスが見つけられず、同じものを作ってしまう

APIの過度な乱用

API利用の管理ができておらず、コードへの直書きや、暗号化対策などがされず脆弱性の問題を引き起こす懸念がある

開発スタイルへの対応

アジャイル開発、コンテナ化、外部連携を基点としたアプリケーション構造、複層化するデータ構造など、近代化する手法で開発する適切な基盤がない

ガバナンス・法令対応が困難

各種法令やガバナンスに対応したログや証跡を取得する仕組みや規約がなく、アプリケーションごとに統一されていない

BizAxisがクラウドアプリケーション開発における課題を解決します

共通基盤での統一開発

社内共有とプロジェクト管理を両立する「開発者のための共通基盤」を提供

  • プロジェクトのコンポーネント構成、リソース(使用環境)、コードなど進行中の成果物を一貫で「構成管理」

  • 構成を体系立てリレーション表示

API基盤による一元管理

APIの提供と利用のプロセスを一貫して支援する統合基盤を提供

  • 公開に必要なトークンやセキュリティなどの煩雑さやリスクをAPI基盤側で吸収して実装
  • 利用と公開の双方で複数のAPIを組み合わせたインテグレーションを支援

アジャイル開発基盤提供

アジャイルに最適な環境を構成済で提供
 

  • 即実証し短期にパイロット可能
  • オープンソース純度の高い構成で、メガクラウドとの技術的互換を担保
  • コンテナ一貫化による複数層、複数環境構成を支援

ガバナンス・各種法令に対応

分散したシステムを横断的に可観測化し提供
 

  • 複数層を統合したシステムログ、セキュリティログなどの行動基礎データを「自動収集」する機能を搭載
  • 自立した監視や状態把握が可能となり多様な遵法義務を支援

主な機能

機能概要

① アプリケーション開発基盤

  • APIやソフトウェアテンプレート、ドキュメントなどをライブラリー化(カタログ)し共有
  • プロジェクトのコンポーネント構成、リソースなど進行中の成果物を一貫し「構成管理」
  • 開発ドキュメント、ソースコードなどを一覧表示し、横断的に検索
  • グループやプロジェクトごとの細やかな権限付与で安全にリソースを管理
  • 開発支援ツール(GitHubなど)リリース管理ツール(CI/CDツール)とも容易に連携
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開発ポータル
 

② アプリケーション制御基盤

  • コンテナアプリケーションのイメージ登録から発行、共有、実行、更新、削除までのライフサイクルを一貫してセキュアに管理
  • APIの提供と利用のプロセスを一貫してセキュアに管理・公開するAPI基盤を提供
  • 公開に必要なトークンやセキュリティなどの煩雑さやリスクをAPI基盤側で吸収
  • API基盤で利用リミッターやログなどの管理、統制を備え、安全・安心なAPI利用が可能
機能2_1
機能2_2

③ 人工知能(AI)/機械学習(ML)
  データ基盤
 ※次版にて対応

  • データレイクやベクトルDBなどAI/MLに必要なデータ基盤を提供
  • データ来歴収集など各種法令に準拠したセキュアな環境を標準装備
機能3

④ 管理・監視基盤

  • 業界標準のオブザーバビリティバックエンドでビリング、モニタリング、コンテナ、APIコールなど、複数層を統合しシステムログ、セキュリティログを行動基礎データとして自動収集

  • 機器の状態からアプリケーションまでの全てを一元的に監視

  • 利用ベースのビリング値として絞り込み利用者ごとの課金計算にも活用可能

機能4

特長

マルチ・ハイブリッド
クラウド環境に対応

AWS/Azure/GCP/OCI+弊社DCなど複数のクラウド環境と連携し、かつオープンソース純度の高い環境でメガクラウドとの技術的互換を担保します。

社内の開発資産を
セキュアに共有・活用

社内資産共有による生産性・品質向上とエンジニアの生産性可視化で開発者とプロジェクト個々の活性化を支援、また利用状況モニターなど、本来利用者側で統制すべき多様な遵法義務を基盤側で吸収管理します。

開発工数・納期短縮

構成済環境で技術者不足を補い生産性向上と短納期を実現します。

その他

アジャイル開発などに最適な環境を標準整備し(即実証し短期にパイロット)統合運用、SOCサービス(オプション)などで安心安全を担保します。

ユースケース

① SaaS事業の開発・運用

  • 自社SaaSアプリケーション製品をBizAxis上で開発・検証し本番公開
  • 開発資産の共有やビリング機能の活用でサービスの早期・安定稼働
  • 既存SaaSとAPIで連携し他社クラウドのストレージ活用や移行も可能
  • APIとして外部への公開や利用も簡単でセキュアに実現
     
ユースケース1

② 業務アプリケーションのクラウド
 リフト

  • 既存オンプレミス環境の維持で運用費用を削減
    メガクラウドと連携し開発資源の早期活用と費用削減に貢献
  • API GWでさまざまなSaaSと連携しAPI公開も簡単でセキュア
  • 開発資源の共有や運用業務の共通化・標準化・自動化で効率アップ
ユースケース2

③ 他社クラウドデータの集約および
 バックアップ

  • メガクラウドに分散しているデータをBizAxisに集約、メガクラウドのインスタンスのみ連携
  • 災害対策としてのデータバックアップに最適
ユースケース3

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